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Bestshot10第43


都道府県別②北海道       

(人の営み篇)

北海道の人の営みを写真にしようとすると、どうしても、本州とは異なる、近代に入ってから移入された欧米式の農業技術の影響を受けた農業景観を追い求めたくなる。それは湿潤で温和な気候のところが多い本州とは違い亜寒帯に属しているが故に、その地での人の営みがよく似た気候風土で培われた欧米の技術が取り込まれてきたのは当然のことだろう。しかし、一方で、アイヌ文化も含めた日本的なファクターをその景観の中に見出していく面白さもある地域でもある。
 厳しい自然環境の下で営々と築き上げられてきた人の営みの結果が現在の景観に繋がっているのはもちろんここ北海道ばかりではないが、しかし、今、その営みが静かにしかも急速に衰微を始めており、この地では早くも現実の景観にも現れてしまっている。放置されたサイロや牧舎、廃坑となった鉱山跡、閉校した校舎、シャッター通りの商店街などが目立つ地域も多くなりつつあり、まさに人の営みの撤退をまざまざと見せつけられる。
現在の人口減少の速度を考えると致し方がない光景だが、これを前提にした、国土やそれに依拠している営みとはなにか、を考え直すことが早急に必要だということを示す地域でもあるかもしれない。そんな現状の景観をピックアップしてみた。

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